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3階フロアのMusasino-1B
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2009/3/3 Musasino-1Bが情報処理学会「情報処理技術遺産」に認定されました。

MUSASINO-1Bの写真

2009年3月3日、NTT技術史料館3階 技術をさぐる「Ⅲコンピュータとモバイルのひろば」に展示されている「MUSASINO-1B」が「情報処理技術遺産」に認定されました。

「情報処理技術遺産」とは、我が国コンピュータ発展史上の重要な研究開発成果や製品などの実物資料を保存している組織・博物館に対し、現存している貴重な実物の保存努力に敬意を表し、今後の継続をお願いするために情報処理学会が2008年度より始めた認定制度です。 詳しくは情報処理学会の公式サイト(http://museum.ipsj.or.jp/heritage/)をご覧下さい。

認定情報
MUSASINO-1B

電電公社電気通信研究所では1954年の後藤英一によるパラメトロンの発明後、ただちにその研究を開始し、電子応用研究室長の喜安善市はパラメトロンを用いた計算機MUSASINO-1の開発を推進した。イリノイ大学の留学から帰国した室賀三郎をリーダとし、山田茂春、高島堅助らが参加して開発試作を行い、1957年3月に世界最初のパラメトロン計算機MUSASINO-1の稼働に成功した。MUSASINO-1ではILLIAC Iのソフトウェアを利用できるように、ILLIAC Iと同じ論理構成を採用した。演算および制御にパラメトロン約5、400個を使用し、演算は2進並列演算方式を採用した。記憶装置には2周波方式の磁心記憶装置(256語)を用いた。MUSASINO-1の名は研究所が武蔵野の地にあることから喜安により命名された。

MUSASINO-1は、手作りの試作機で所内の計算サービスに使用されていたが、まったく同じ論理構成で電子交換用に実用化された眼鏡形パラメトロンを使用して実用機としてMUSASINO-1Bが開発された。本機の製造は富士通信機製造(現・富士通)で行われ、1960年に完成し、1967年まで使用された。同機は後に富士通信機製造より科学技術用の商用機FACOM 201 として発売された。MUSASINO-1Bは現在NTT技術史料館に保存展示されている。

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